2020年08月09日

小公子

『小公子』
著:フランシス・ホジソン・バーネット/訳:川端康成(新潮文庫)

アメリカに生まれた少年・セドリックは、大好きな母や周囲の人々の細やかな愛情に包まれ幸せに暮らしていたが、名も知らぬ貴族の祖父の跡継ぎになるためイギリスへ渡ることとなった。祖父は意地悪で傲慢で、アメリカという国を嫌っていたが、セドリックの純真さに心動かされ、次第に変化していく。だがそこへ真の跡取りを名乗る者が現れて――。川端康成の名訳でよみがえる児童文学の傑作。
「BOOK」データベースより

山田章博氏のイラストと小野不由美主上の帯に惹かれて購入(爆)
これだけ有名な作品にも関わらず、恥ずかしながら未読でした……。世界名作劇場版ですら見ていないです……。
ちなみに『小公女』も未読です……。

さて、私はすっかり大人になってしまいましたが……本当に、どうして子供の頃に読まなかったのか非常に悔やまれる作品でした。
とても優しい物語。
読後、久しぶりに心が優しさで満たされました。
児童文学とはかくあるべしと言ってもいいような、お手本のよう。
大人になってから読んでも充分面白かったですし、むしろささくれ立った心にはとっても沁みました(^^;)

セドリックの聡明さと天真爛漫さがひたすら眩しくて微笑ましい。
なるほど確かに泰麒だな、とも(笑)
登場人物がほぼ全員いい人なのもホッとします。
とりわけ好きなのはホップス氏。最後の変わりっぷりが可笑しくて大好き。

ちょっぴり気になったのは、外見至上主義な雰囲気だった事くらいでしょうか。
書かれた時代が違うので、現代の価値観とのズレを感じた次第です。
やはり昔から“お姫様は当然美人”と言ったような、憧れや理想は変わらないものなんですね。

同じバーネットの『秘密の花園』も優しいお話でしたが、バーネット作品って全部そうなのかな。
これは近々『小公女』も読まなくては、と思いました!
posted by ミクロン at 19:00 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする