2020年03月12日

蜜蜂と遠雷

『蜜蜂と遠雷』
著:恩田陸(幻冬舎文庫)

【上巻】
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。その火蓋が切られた。

【下巻】
2次予選での課題曲「春と修羅」。この現代曲をどう弾くかが3次予選に進めるか否かの分かれ道だった。マサルの演奏は素晴らしかった。が、明石は自分の「春と修羅」に自信を持ち、勝算を感じていた……。12人が残る3次(リサイタル形式)、6人しか選ばれない本選(オーケストラとの協奏曲)に勝ち進むのは誰か。そして優勝を手にするのは――。
「BOOK」データベースより

やっと読めました〜。
評判通り、面白かったです。
久々に素直にそう感じた作品でした。

やっぱりこういう作品は抜群に巧いなぁと感じました。
地に足着いた描写は本当に臨場感があってグイグイ引っ張られてしまいます。
本当に音が聴こえる気がするような没入感だったり、会場の独特の緊張感や一体感がひしひしと感じられました。

ストーリーも設定も、真っ直ぐでシンプル。
にも関わらず、ここまで長い作品を飽く事無く一息に読ませてしまうのは、さすがと言う他ありません。
こういう作品があるから、なかなか見切りをつけられないんですよね……(苦笑)

ただ、私は同じ恩田陸作品の『チョコレートコスモス』が大好きでして。
なので、今作はどうしても焼き直しに感じてしまい、それだけが残念でした。
題材こそ違いますが、基本的にそっくりだと思うんです。
あと『のだめカンタービレ』も(似てるとかそういう意味ではありませんが)時々チラついてしまいました(笑)
あのピアノへの情熱というか、音楽への信頼というか、そういうのがとっても素敵だなって。

今作が思っていた以上に面白かったので、まだ積読中の作品にも期待度が上がってしまいました♪
posted by ミクロン at 22:00 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする