2020年02月27日

失われた地図

『失われた地図』
著:恩田陸(角川文庫)

錦糸町、川崎、上野、大阪、呉、六本木。日本各地の旧軍都に発生すると言われる「裂け目」。かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇る。鮎観の一族は代々、この「裂け目」を封じ、記憶の化身たちと戦う“力”を持っていた。彼女と同族の遼平もまた同じ力を有した存在だった。愛し合い結婚した二人だが、息子を授かったことから運命の歯車は狂い始め―。直木賞作家の真髄を味わえる、魅惑の幻想ファンタジー。
「BOOK」データベースより

結構前に読んだので、曖昧な記憶頼みの感想です(爆)
ちょっと酷い感想ですので、ご注意下さい。

近年は特に当たり外れが大きくなってきたように感じますが、私個人の好みから言うと、外れの作品でした。
『雪月花黙示録』も個人的にかなりの外れだったのですが、今作はこれに非常に近く感じました。
とにかく雰囲気だけで読ませる感じだったと言いますか……。雰囲気はとっても良かったと思います。
一応は完結しているのですが、どうにも打ち切り漫画のような中途半端なまとめ方に感じてしまったり。

これは本当に個々人の好みの問題なのでしょうが、恩田陸はファンタジーやアクションに向いていないと思うのです。
ファンタジーの定義も様々でしょうが、この場合は現実世界で突飛な事象が起こるタイプかな。
非現実的な部分の表現がどうも空回りしていて、独りよがりに感じてしまって……。常野シリーズとかは面白かったんですけれど。
なんとなくイメージは伝わってくるものの、説得力に欠けるので迫力も面白味も感じられないと言いますか。
ただ、イメージだけは伝わってくるので、勿体ない気もしました。
せめてその『裂け目』が広がると何が問題なのかって辺りの、世界観の土台をガッチリ説明してくれていたら、また違ったのかもしれません。

多分、漫画や映画だったら面白かったんじゃないかと思うんです。
それともバランス的な問題なのかな。
ラノベのように軽い調子で書かれると逆に説得力が出るのかも。

何だかとんでもなく酷い感想で心底申し訳ないです……。
積読の『錆びた太陽』と『終わりなき夜に生まれつく』に期待します!
posted by ミクロン at 23:00 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする