2019年02月17日

幸福の王子エドマンド

『幸福の王子エドマンド』
著:榛名しおり(講談社ノベルス)

彼には、仲間がいた。誰からも愛され可愛がられた。イングランドを護る。それが彼の望みだった。だが、父王は、ノルマンディー公国から嫁いだエマに骨抜きにされ、国政は言うがまま。デンマークからはクヌート軍に攻め込まれ、いまやイングランドは風前の灯だった。だが彼はあきらめなかった。運命に反旗を翻すのだ。誰をも幸福にした王子の戦いの物語。
(Amazon内容紹介より)

やっと読めましたー!!
お正月休みの楽しみに、と、大事に置いておいたにも関わらず早2月。やっぱり積読はいかんですね。どんどん積みあがってしまう……。

同時発売の『虚飾の王妃エンマ』と対になってるとの事で、どちらから読むか悩みに悩みました。
結局、何とな〜く“幸福”より“虚飾”の方が面白そうな気がしたので、“虚飾”は後のお楽しみにしました。
さて、では感想を少し。
ちょっと酷い感想になってしまいましたので、ご注意下さいませ(>_<)

全体的に、やや物足りなかったです。
レーベルが変わったせいか、ストーリーはともかくとしても、人物描写がどうもイマイチ……。
これまでの作品では、登場人物は非常に魅力的に描かれていた事が多かっただけに、余計にそう感じたのかもしれません。
エドマンドの人を惹きつける魅力もエピソードが乏しく、あまり伝わってきませんでした。
冒頭の幼少期のエドマンドはとっても可愛らしかっただけに、余計に残念でした。
それにしても、トスティーグの「迷子だと思ったんだな?」が全く分からなかったです。
単に、実は迷子では無かったと言う意味合いなのか、他の意図があったのか、私の読解力が落ちてしまったのか……。

エディスもちょっとチグハグな印象でした。
主体性があるのか無いのか、賢いのか短絡的なのか……。
もう少し彼女の心理描写もあると、理解できたのかもしれません。
結果、個人的にあまり好きになれないタイプでした。
そのせいで余計に辛口になっている気もしています(^^;)

王妃エマもボスキャラのような存在なのに、パッとしないと言いますか。
ひたすら“美しい”としか描写されないので、どんな美しさなのかがサッパリ。
妖艶な美しさとか、清らかな美しさとか、色々とあると思うのですが……。
なのでどうも説得力に乏しく、印象に残らなかったのかな、と。
籠絡してくるエピソードもサラッとしていて、さほど害はなさそうでしたし……うーん。
でも納戸小屋のエピソードはとっても良かったです!
不気味な妖しさが存分に発揮されていて、さながら魔女のよう。
迫力もあり、お気に入りのシーンです(笑)

一方アゼルスタンは素敵でした〜!
エドマンドのアゼルスタン崇拝ぶりにバッチリ感化されてしまいました(笑)
しかしどうもアゼルスタンはエマに惚れてるような雰囲気でしたが……あ、これはもう一冊の方で分かるのかな??

あとクヌート。
彼はかなり印象的なキャラだったので、もっと掘り下げて欲しかったです。
『オファの剣』を継いだ時のエピソードとか読みたかったですねぇ。

と、酷い書きようになってしまいまして申し訳ありません。
期待が大きかった分、ガッカリも大きくなってしまったのだと思います。
決してつまらなかった訳ではありませんので、悪しからず。

気を取り直して、もう一冊の『虚飾の王妃エンマ』を読んでみたいと思います♪
posted by ミクロン at 23:00 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする