2019年02月21日

虚飾の王妃エンマ

『虚飾の王妃エンマ』
著:榛名しおり(講談社ノベルス)

彼女は、孤独だった。親にも顧みられず、なにも与えられなかった。彼女を救い出してくれたのは、兄・リシャール。彼は、教えてくれた。人の心を読む術を、人を操る方法を。そして彼女に命じた。自分にとっての駒になれと。エンマは、兄のためイングランドに嫁ぐ。待ち受ける運命も知らず。
(Amazon内容紹介より)

さっそくこちらも読みました。
『幸福の王子エドマンド』でガッカリしたせいか、こちらは面白かったです!(笑)

『幸福の王子エドマンド』でパッとしなかったエンマですが、こちらでは何て愛らしい!
そしてやっぱりアゼルスタンはエンマに惚れてたんですね〜。
まさかエンマもとは驚きでしたが。
既に結末を知っているだけに、猟犬小屋のシーンはほのぼのと微笑ましく、そして切なくもありました。
あ、あとワインを注ぐシーンも素敵でした!
『幸福の王子エドマンド』ではアゼルスタンの豪胆さが印象に残りましたが、こちらを読むと、密かに儚い幸せがあった事が分かってまた切ない……!

リシャールはなかなかインパクトの強いキャラで面白かったです。
彼が主人公のお話を是非読んでみたいと思いました。
そうそう、“人の気持ちが分からない”と言うのは比喩なのか、それとも何らかの発達障害だったという事なのでしょうかね。

次いでデュド。
もっと掘り下げて欲しかった……!!
とても神職者とは思えない行動が多いのですが、その辺りの行動原理がサラッと説明されたきりで、何とも惜しい。

そしてやはりこの人、クヌート。
こちらではチョイ役でしたが、とっても良い役でした。

二冊読み終えて思ったのは、分冊にする必要があったのかな〜、という事でした(爆)
“対”を強調するには、確かに分冊にした方が効果的ですけれど、どちらもストーリーがやや平板で冗長に感じたので、一冊に二部構成等でまとめてしまった方がスッキリし、密度も濃くなり良かったのでは、と感じたのでした。
とは言え、充分楽しく読めました♪
読む順番は本当にどちらからでも問題ないと思いました。凄いな〜。
posted by ミクロン at 20:00 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする