2017年07月20日

メアリと魔女の花

予告編を見て、おっかなびっくり観て来ました。
ジブリ信者なもので、どうしたって点が辛くなってしまいますが、ご容赦下さい。
今作は原作を知らないもので、ちょっと的外れな発言もあるかもです。
では、ざっくり感想をば。

前2作に比べて、かなりバランスが良くなっているように感じました。
時間配分とか、構成面で。
アリエッティは起伏に乏しい見せ方で全体的に平坦な印象、マーニーはオチを全部口頭説明で物足りなさを感じていたのですが、今回はかなり改善されている印象を受けました。
ストーリーもシンプルで、余分なものは削って、スッキリ描けていたと思います。
ただ、世界観がちょっと分かりにくかったです。
そもそも何で引っ越してきたのか、とか、『魔女の宅急便』のように魔法や魔女の存在は珍しいけど、ある程度一般人にも知られているものなのか、とか。
それとない世界観の説明は欲しかったところです。

作画はさすが元ジブリスタッフ陣、と思わせる懐かしさがありましたが、それだけでした。
上へも下へも、横へも行けず、ただ“ジブリっぽい”。
ジブリをベースに世界名作劇場を足したような……(笑)
勿論、それはそれで全然悪くはないのですけれど、“ジブリっぽい”作風でやる以上、どうしたってジブリと比べてしまって……。
季節感があまり感じられなくて、結局春なのか夏なのかも曖昧でした。
バカンス云々という台詞があったので、夏なのかな??
でも皆さん長袖に上着も来ているし……ううーん。
トトロなら季節は勿論、時間帯までハッキリと感じられたのになぁ。
でもラスト付近の葉っぱのアップは見事でした。

“ジブリっぽい”のに世界観がどうにも俗っぽいのもチグハグ感がありまして。
俗っぽい、というのはちょっと正確な表現ではないのですが、多分、恐らく、宮崎駿だったらそもそも選ばないであろう作品だったんじゃないかな、と。
ハリポタブームもあって、魔法学校だなんて今の時代では既に陳腐な設定ですし。
ジブリの特徴って、現実からほんの一歩踏み出したようなファンタジーの作風だと勝手に思っているのです。
例えば、トトロやポルコ・ロッソ辺りが分かり易いかと。
あくまで個人的な感覚ですけれど。

メアリを始め、キャラクター達の魅力もイマイチ伝わりにくかったです。
メアリはモロ千尋タイプですが、千尋のように好感が持てなくて。
もう少しキャラをしっかり見せてくれたらなー、と思いました。
メアリの鈍くささばかりが目についてしまって……。ピーターも特徴のないキャラでしたし……。
可愛かったのは箒くん。一番好感が持てました。
猫達も可愛いは可愛かったのですが……どうしてもジジが過ってしまって(苦笑)

何だかネガティブ感想ばかりで申し訳ないです。
決して悪い作品ではないと思います。
むしろ、ちゃんと楽しめる人は多いと思います。
ただ、ジブリ信者からすると色々と切なくなる作品なのでした。

スタッフロールの最後に“感謝”として、高畑勲・宮崎駿・鈴木敏夫の三名の名前があったのにはグッときました。
そして「おわり」の文字にも。
米林監督はきっと、心底ジブリのファンだったんだろうなと、しみじみ感じて切なくなってしまって、少し泣けました。
posted by ミクロン at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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