2019年11月16日

CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019

【CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda & Millennial Fair】

11月3日、豊洲PIT公演に参戦して参りました!!
ネタバレ禁止、との事ですので、会場の雰囲気とか、ぼんやりとした感想です!(笑)
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サイン入りパネル♪
先のクロノオケコン同様、デジカメを持って来なかった学習能力のない己を呪いながら(涙)

正直、大半がインスト曲でのライブ形式(しかもスタンディング!)だなんて、一体どういう雰囲気になるのか、全く想像できずにハラハラしておりました。
Twitter等でライブハウス初参戦の方が多いようにも見受けられましたので、さすがにダイブは無いにせよ、意図せずしてモッシュとは起こるのかな……とかアレコレ不安で。
元々ライブハウスは勿論、スタンディングも苦手で。田舎者なので、ギュウギュウになるのがどうにも苦手なのです(・・;)
しかし蓋を開けてみれば、事前に気にしていたアレコレを全く気にする事無く、しっかり集中して楽しめました!!
キャパ約3,000人との事ですが、実際にはもう少し少ない人数だったように感じました。
会場のほぼ中央付近に陣取っていたのですが、Zeppのようなギッチリ感は全く無くって、そこそこゆったり立っていられました。
手を振ったり跳んだりしても、余りに周囲に気を遣わなくてもぶつからない程度のゆとり。
これは本当に有り難かったです!
その分、舞台に集中できました。そう、腰痛さえ忘れるほどに……!!(笑)

肝心の内容はと言うと、世界観にどっぷり浸れました。
もう一度、最初から旅しているような感覚。
どの曲でタオル使うのかな〜、と思って密かに予想もしていたのですが、完全に予想外の曲で。
でも確かにピッタリの曲でした!!

生で聴いてみたいなって思っていた曲や、全く予想していなかった意外な曲、そして毎回聴きたい定番の曲と、非常〜に充実したセトリでした。
私の好きな曲はほぼ網羅されておりました(*^^*)
曲名を挙げられないのがツラいです!
失礼ながら、この曲こんなに良い曲だったのか、と今更気付いたりする曲もあったりして、懐かしい中にも新鮮さが沢山ありました。

アーティストの方々も個性が凄くて、どの曲もとても鮮やかでした。
CDで出して欲しいほど。
ただ、今回唯一の残念だった点で、私の位置と身長ではアーティストさん達がほとんど見えなかったのです……(T-T)
たま〜に、隙間から光田さんがチラ見えしたりしましたが、前方で歓声が上がっても“???”って。もっとライブハウス慣れしておかなくては……。

クロノクロス発動イベント(?)もとっても楽しかったです!
私の先天属性は緑でした。
勿論正直に言うと、希望の色はいくつかあったのですが、何せ“先天”ですものね(笑)
何が当たるか分からないドキドキもまた楽しかったですし、一体感にもワクワクしました!!
どのペンライトもとっても綺麗でした(*^_^*)

金テ(今回の場合は虹テ?)等も運良くGet。
ネタバレ回避の為に画像は避けますが、金テは近くにゴッソリ落ちていた中から1枚頂きました。
皆さん自分の分を1枚を取ると、コンプとか独り占めせずに、ジャンジャン周囲に配っておられて!
単に私が知らないだけなのでしょうけれど、GLAYと金爆以外で金テを周囲に配るって行為は見たことがありませんでしたので、とても幸せな気持ちになりました。

終演後、ゆりかもめに揺られながら、旅が終わって、それぞれの場所、時間へ帰るんだな、などとちょっと感傷に浸ったり。
いつかまた、10年後とかにでも、こういう機会があったらいいなと心から願っています。
エレメント(ペンラ)と凍てついた炎を装備して、全国どこでも向かいますとも!
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ライブ翌日、東京からの帰路に架かっていた虹。今回の遠征の締めにはピッタリ。
posted by ミクロン at 16:00 | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月02日

CHRONO ORCHESTRA 時を渡る翼 CHRONO TRIGGER & CHRONO CROSS

行って来ました、10月27日の東京公演!
昨年のゼノコンの折にに願った通り、まさか本当に実現するなんてッッ(*'v`*)
誰にお礼を言ったら良いのか分かりませんが、関係者の皆々様には心よりお礼を申し上げます!(叩頭)

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初めてのパシフィコ横浜!
空港からアクセスが良くって助かりました。

オケコン、との事だったので、てっきり普通に演奏を聴くものと思っていましたが、映像付でした!
嬉しい反面、映像を付けられてしまうと涙腺がアッサリ負けてしまうのですよ(笑)
会場へ入ってスクリーンを見た瞬間「あ、ふかふかハンカチ持って来ておいて良かった」と覚悟を決めたものです。

ではまず前半のトリガーの感想から。
異常に長くなりそうですので、一部の曲のみです。

【予感/クロノ・トリガー】
名曲ばかりではあるけれど、やっぱりこの曲はトリガーの象徴ではないでしょうか。
作品そのものを余すところなく、正確に表現しているような。
私はSFC版のOPが大好きでして。
音と映像が完璧にマッチしていて、私の“プレイの度にOPを見てしまう3作品”の一つです。
今回は映像+生演奏。
シネマコンサートのような至福の一時。もうこの辺りで早くもオイルでアイセンサーが……。
アレンジも原曲に近かったので、余計に臨場感が凄くて。
生演奏で映像にピッタリ合わせるのって、プロの方々からすると簡単なことなんでしょうか??
もうあまりにピッタリで、ただただ感嘆するばかりでした。
もうこのOPだけで満足です(笑)

【朝の日ざし/ガルディア王国千年祭/ゴンザレスのお歌】
オケになると、千年祭がとってもお上品に感じました!
原曲は、どことなく無国籍な賑やかさ、に感じていましたが、今回はヨーロッパを彷彿とする上品な賑やかさ。
品が良いというか、ヨーロッパのマーケットのような端正な華やかさ、と言うか。
とっても素敵なアレンジでした。
あと……ゴンザレス!!
まさか彼のお歌をオケで聴ける日がくるとは……人生、何があるか分からないものですねぇ。
勿論、脳内でしっかり歌っておりました!

【風の憧憬/カエルのテーマ】
中世。
“風の憧憬”はもう言わずもがなで素敵なんですけれど……カエル!!
まさかここで泣かせにくるとはッッ!!
もうカエルのカッコよさやら後悔やら哀愁やら……たっぷりしっかり表現されちゃっていて、ハンカチの出番でしたね……。
この曲はオケにピッタリな印象を受けました。勇壮さもあり、悲哀もあったり。
今回改めて思ったのは、普通だったらカエルが主人公でもおかしく無いんだな、と。
あれだけエピソード満載なんですもの。勇者ですし。
ああもう、ただただカッコイイ。

【世界最期の日/ロボのテーマ】
未来。
正に夢も希望もない未来。
ロボの存在にどれだけ救われたことか。
そして“ロボのテーマ”ですよ……もう、何故こうもアイセンサーに波状攻撃かけてくるんでしょうか……。
やっぱり映像付は本当にグサッと来ますね。
ロボ関連のイベントで一番強く刺さっているのは、フィオナ神殿での再会のシーンです。
このシーンが流れた時に、涙腺決壊でした。
ついさっき、ほんの今し方別れたばかりのロボ。
そのロボが「ナツカシイ」、「ながい時間」と言った時のショックたるや……!
ここでようやく子供心にも、時の流れ、隔たり、重みなどを、感じたのでした。
それまでは、時間旅行といっても、何となく異世界に来たような気分でいたのだと思います。
でも、やっと、繋がっているんだなって実感したと言いますかね……今でもあの時のショックは忘れられません。

【魔王城/錯乱の旋律/魔王決戦】
風の音まで再現されておりました!
非常に聴き応えがあるカッコ良さ!!
ライティングの演出も相俟って、実際に魔王に対峙しているかのような。
魔王はホント、何もかもカッコイイですね。

【世界革変の時/ラストバトル】
“世界革変の時”はオケにピッタリ。
この生演奏をバックにラヴォスに挑みたい衝動で一杯になりました。
そして“ラストバトル”のあの映像……何故右のヤツを攻撃しないのだ!! と、もどかしく思った方々は多かったハズ……!!(笑)

【エピローグ〜親しき仲間〜】
秀逸でした。
仲間との別れのシーン、ちゃんとそれぞれのテーマも入っていたりして。
何よりもう、映像が……!!!
ここで聴衆全員のアイセンサーはオイルで霞んでいた事と思います。

そして後半、クロスです。

【CHRONO CROSS〜時の傷痕〜】
これまた、名曲は数あれど、やはりクロスを象徴する曲だと思います。
そして、私の“プレイの度にOPを見てしまう3作品”の一つです。因みに、残りの一つは『聖剣2』です。
アレンジが面白かったです!
主旋律はヴァイオリンかな〜と思っていたのですが、金管でビックリ。
座席の位置からは演奏者が見えなかったので、多分、トランペットかサックスとかだと思うのですが、これがまたトリガーとの繋がりを感じさせられて、思いのほか良かったです!!
“Symphonic Fantasies”の時はコンマスソロ(だったハズ)で、座席の関係で若干聴こえ辛くて残念だったので、やっとリベンジ出来た気分です♪
OP映像は、文字が後乗せになっていました。スクリーンに映すには、元のままじゃ荒れちゃうからかな。お陰で綺麗に読めました。

【星を盗んだ少女/時のみる夢】
名曲ですね〜。
キッドと内なるサラをしっとり表しているかのような。
ボーカル無しなのが残念ではありましたが、それでもやっぱり美しかった。
サラとの繋がりも描かれていたりして、ますます素敵でした。
あと“時のみる夢”が聴けてとっても嬉しかったです!
とてもドラマティックで迫力あって、オケって本当に素敵だなぁと思いました。ウルウル。

【運命に囚われし者たち】
“凍てついた炎”と並んで外連味タップリで大好きです。
胸が痛くなる曲でもありますが(苦笑)
あのリーネ広場の景色は本当に辛かった。
ミゲルとも戦いたくなかった。

【凍てついた炎/龍神】
“凍てついた炎”は、何か物語を内包しているような、そんな印象を受ける曲です。
そして“龍神”はカッコ良かったですね〜!!
あの時を喰らうものの、何とも言えない不気味さと圧迫感を思い出しました。

【時の闇にて/生命〜遠い約束/回想〜消せない想い〜/RADICAL DREAMERS(Instrumental)】
そしてEDへ……。
ここからはもうアイセンサーは利かなくなりつつありました。
ライティングがちゃんとクロノクロス色!!
ED映像もOP同様文字だけ変更版。
インストなのが残念ではありますが、それでも充分原曲のイメージを保ったまま、美しかったです。

長くなりましたが、これでも随分簡潔に書いたつもりです。
本当、遠征した甲斐がありました。

ただ少しばかり、残念だった点が。
クロスの方の、映像編集がちょ〜っと不満でした。
トリガーの方はとっても素晴らしかっただけに……クロスの方は時間が無かったのかなって。
そこだけが、惜しまれました。

今回座席は奮発してクロノシートにしました!
勿論半分以上、オルゴール目当てではあったのですが(爆)
で、そうなるとやっぱり物販限定販売のオルゴールも欲しくて。
ただ、当日現地入りだったので、飛行機の都合上どうしても物販開始時刻後の到着になってしまうので、半分諦めていました。
が、並んでみるものですね!
何とかGet出来ました!!!
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まだ同時に鳴らせていませんが……。

あと、会場での展示も大急ぎで拝見しました。
撮影OKだったので、慌てつつ激写。ああ、何で今日に限ってデジカメ持って来なかったんだろう……と激しく後悔しながら。
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中を! 見たい!!!!
書籍化してくれたら喜んで買います……!

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ロゴマーク。

この調子で30周年も期待しております!!(笑)
まだまだ聴きたい曲が沢山あります!
トリガーだと“マノリア修道院”、“王国裁判”、“隠された事実”、“バイクチェイス”、“地下水道”、“歌う山”、そして大好きな“夜の底にて”等々。
クロスは“龍の騎士”、“死海・滅びの塔”、“MAGICAL DREAMERS〜風と星と波と〜”、“神の庭”とか。
この辺り、あまり他でもアレンジされていない気がして……どれも素敵なのに!!!
もういっそオールナイトとか2Daysくらいにして頂いても結構ですので、是非是非〜!

あとスクエニさんには聖剣オケコンもお願いしたいですね……特に2と3。
折角リメイクも出して下さったんだから、どうかどうか……!!!

さて、余韻に浸っている内に、明日はクロノクロスライブです!!!
こちらはどのような感じなのか、とっても楽しみです(*^-^*)♪

最後にセトリです。
―――――
1.予感
2.クロノ・トリガー
3.朝の日ざし
4.ガルディア王国千年祭
5.ゴンザレスのお歌
6.風の憧憬
7.カエルのテーマ
8.世界最期の日
9.ロボのテーマ
10.時の最果て
11.魔王城
12.錯乱の旋律
13.魔王決戦
14.時の回廊
15.サラのテーマ
16.世界革変の時
17.ラストバトル
18.エピローグ〜親しき仲間〜
19.CHRONO CROSS〜時の傷痕〜
20.アルニ村ホーム
21.夢の岸辺に アナザー・ワールド
22.溺れ谷
23.蛇骨館
24.幽霊船
25.疾風
26.死線
27.次元の狭間
28.星を盗んだ少女
29.時のみる夢
30.運命に囚われし者たち
31.凍てついた炎
32.龍神
33.時の闇にて
34.生命〜遠い約束〜
35.回想〜消せない想い〜
36.RADICAL DREAMERS(Instrumental)

〈Encore〉
37.遥かなる時の彼方へ
―――――
posted by ミクロン at 17:00 | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月23日

七つの大罪 38巻

エスカノール、カッコイイ〜!!!
な、巻でした。マエルも優しい。
どうか、何とか死なずに済んで欲しいです、はい。

いよいよアーサーも復活しそうな気配ですし、完結に向けて盛り上がって来ました!!
魔神王の底が知れない感じがなんとも小憎らしいです(爆)
って、アーサーで思い出しましたが、キャスの正体はまだ不明なままでしたよね。
あと、ななし殿とか。
そしてここにきてホークママの存在もますます気になる!!
混沌の母……その辺り、もう少し詳しく読みたいです〜。

う〜ん、結構色々ありそうなので、当分決着は難しそうですね……(笑)
次巻にはエスカノールの外伝が収録との事で、今から物凄く楽しみです♪
posted by ミクロン at 20:00 | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月18日

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

大好きなホームズ。大好きな三谷幸喜。
これはどうしても観たい、と思い、挑んだ激戦のチケット争奪戦。
私は悉く惨敗でしたが、友人が見事勝ち抜いてくれたお陰で、9月21日のマチネを観ることが出来ました!

期待以上に面白かったです!!
ホームズファンは勿論、全く知らなくっても楽しめると思います。
……全く知らない方は、ホームズシリーズにとんでもないイメージがつきそうですが(笑)

では、好きなキャラ毎に感想を少しずつ!

【シャーロック・ホームズ/柿澤勇人】
若く美しいホームズ!
多分これまでで一番イケメンなホームズでした(笑)
何となく初々しいというか、幼さが残る感じが新鮮でした。
危うさもありつつも、意外とマトモだったり、人間味がより強調された感じの、なかなかに面白いホームズでした。

【ジョン・H・ワトスン/佐藤二朗】
ハッキリ言いましょう。
主人公はワトスン君でした(笑)
とにかく“愛すべきワトスン”そのもの!!
強調されたお間抜けな感じとか、そのすべてが親しみやすくて微笑ましい。
佐藤二朗って本当に不思議な役者さんだな〜と思いました。
お芝居の感じは、いつも同じで“佐藤二朗”って感じなのに、ちゃんとその役になっている、と言う感じ。
生で拝見しても、佐藤二朗だけど、ちゃんとワトスン君で。

【マイクロフト・ホームズ/横田栄司】
史上初の、面白いマイクロフトではないでしょうか(笑)
登場からしてマイクロフトらしからぬ登場で、爆笑しました。
とにかくぶっ飛び加減が予想外で面白かったです。

【レストレイド警部/迫田孝也】
ワトスン君に輪をかけてお間抜けぶりが際立ったレストレイド警部。
彼も最高でした!
もうすっかり可愛らしく見えちゃって。
グレグスンからの依頼は受けないでくれ、には笑いましたね〜。
すっかり今泉君(『古畑任三郎』)的な感じ。

全体的に、本当に色々な要素が詰め込まれていて面白かったです。
でもやっぱりキャラ造形によるところが大きいかな。
ハドスン夫人はとにかく可愛らしかったですし、コンスタンスは美しく知的。
ヴァイオレットは豹変ぶりが面白かったです。
でも、やっぱりワトスン君が凄すぎて(笑)

笑いが随所にちりばめられつつ、ラストはガッチリとシリアスで締めるのは、原作の雰囲気をとても感じさせられました。
本当に、ラストは意外な展開でした。
ワトスン君の闇が……!!

パンフレットも最高でした。
『イラストで見るシャーロック・ホームズの世界』はとっても分かり易くまとまっていましたし、三谷幸喜と北原尚彦の対談まで!!
役者さんのインタビュー以外をこれほどじっくり読むのは初めてかも、という位、楽しく読めました。

大満足の作品でした。
このキャストでドラマ化して欲しいですね〜!
もっと観てみたい!
posted by ミクロン at 23:00 | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月13日

白銀の墟 玄の月 第一巻・第二巻

『白銀の墟 玄の月 第一巻・第二巻』
著:小野不由美(新潮文庫)

【第一巻】
戴国に麒麟が還る。王は何処へ―乍驍宗が登極から半年で消息を絶ち、泰麒も姿を消した。王不在から六年の歳月、人々は極寒と貧しさを凌ぎ生きた。案じる将軍李斎は慶国景王、雁国延王の助力を得て、泰麒を連れ戻すことが叶う。今、故国に戻った麒麟は無垢に願う、「王は、御無事」と。―白雉は落ちていない。一縷の望みを携え、無窮の旅が始まる!
【第二巻】
民には、早く希望を見せてやりたい。国の安寧を誰よりも願った驍宗の行方を追う泰麒は、ついに白圭宮へと至る。それは王の座を奪い取った阿選に会うためだった。しかし権力を恣にしたはずの仮王には政を治める気配がない。一方、李斎は、驍宗が襲われたはずの山を目指すも、かつて玉泉として栄えた地は荒廃していた。人々が凍てつく前に、王を捜し、国を救わなければ。―だが。
「BOOK」データベースより

遂に、この日が。
小学生の頃、友人に強く薦められて初めて読んだのが、奇しくも『風の海 迷宮の岸』(WH版)でした。
あれから随分な月日が経ち、いつの間にか泰麒の年齢を追い越してしまいましたが、ようやく彼の物語も完結するのかと思うと非常に感慨深いものがあります。
正直、発売前の数日は期待と不安とで胃がキリキリ痛む程でした。
全国一斉発売という地方民には大変有り難い措置のお陰で、発売日当日に手に入れる事が出来、誘惑に抗えずに読んでしまいました。
まだ、一度しか通して読んでいませんが、ちょこっと感想を。

ちなみに、ネタバレ全開です。
ご注意下さいませ。

正直、言葉が出ません。
やっと、という思いと、まだまだこれからなんだ、という思い。
とにもかくにも戴へ帰還出来た安堵感と、そこから先の、あまりに見えない先行きに対する、もどかしさと。

まず、泰麒サイドの感想を。
黄昏の岸 暁の天』で感じた阿選の不気味さは、今巻ではあまり感じられず。
むしろ、ちゃんと言葉が通じる事の方に驚きました。
まだまだ何も明かされていないので、何とも言えませんが、彼の麾下達の居たたまれなさは気の毒でした。
特に恵棟。人柄は良さそうなだけに、余計気の毒。
が、あまりに大逆への罪の意識が低い事にも驚きました。
『乗月』で桓魋が言っていたような感じなのでしょうかね。
しかし、予王と違い、驍宗はまだ道を外れたりしていなかった訳で。
その辺りが何ともモヤモヤでした。

阿選の影がどことなく薄い分、「魂魄を抜かれた」官吏達が不気味でした。
まずはここの解決からかな、と。
個人的には鳩が怪しいと思っております(爆)

正頼もともかくは生きているようで何より……だと良いのですが。早く再会出来るといいなぁ。
巌趙もね、一応は無事なようなので、やっぱり早く再会して欲しい。
琅燦は意外にもキーパーソンとなっていて、こちらも早く何がどうなっているのか教えて欲しいところ。
阿選の使う(とされている)幻術も、彼女ならどうにか出来ないのかな。

あ、汕子達はやっぱり引き離されたままなんですね。
「清める」と言っていたので、穢れが祓えたら戻してくれるのかな、なんて甘い希望を抱いていたのですが……ダメかなぁ。

お次は李斎サイド。
彼女の並々ならぬ苦労、いつか必ず報われて欲しいと願っています。
が、今巻でもひたすら苦難と悲嘆を味わうばかりで、胸が痛みます……。

今巻で初めて道観や寺院等、宗教的な設定が出てきて面白かったです。
ちょっとだけ複雑で、理解するまで戸惑いましたが、そう言えば、楽俊が寺院は山客が〜って話をしていたな、と思い出したり。
白幟って、かなり怪しいと思ったのですが……李斎達はスルーしてしまったので、あまり重要ではないのかな。
朽桟って好きです。決して清廉潔白ではありませんが、非常に人間味があって。
彼ら土匪達も、いつか報われる日が来て欲しいです。

そして、驍宗。
どうも亡くなったのが彼とは思いにくくて、生きているのでは、と思っています。
今後玉座に戻れるかどうかはともかくとして。
回想シーンで、自分の事を“面白味がない”と評していました。その彼が、歌なぞ歌うかな、と。
そういうタイプには思えなくて。
しかし身体的特徴が一致してるしなぁ。……いやいや、嘘って事もあるよね。
等々悶々と考えております。

最後に全体的な感想。
ちょっと冗長に感じました。
長く浸れるのはとっても楽しく、嬉しかったのですが、同じところをグルグルしているような感じが拭えず。
以前読んだ、似たような説明をさっきも聞いた、というような事を度々感じました。
その辺を差っ引くと、全3冊に収まったかも、と思ったりして。

冬の描写がたまらなく素敵です。
十二国記では、よく冬の情景が出てきますが、冬の冷たさが物凄くリアルです。
特に今回は、発売日が10月(こちらはそろそろ初雪の時期)ですから、もう余計に臨場感が凄くて。
否応なしにあの凍え、内へ内へ籠る季節が来る事を思い知らされる気分でした。
雪国民なので冬はとっても好きなんですけれどね。
次巻はもっと寒々しくなるんでしょうね……早く戴が救われますように。

誘惑に負けて読んでしまいましたが、ちょっぴり後悔しております。
続きに飢えしまって……!!!
確実に続きが出る、と分かっているだけに、その飢えも倍増なのです(笑)
あと約1ヶ月……ひたすら読み返して過ごします!
posted by ミクロン at 16:00 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする