2020年09月22日

もうひとつの空の飛び方 『枕草子』から『ナルニア国』まで

『もうひとつの空の飛び方 『枕草子』から『ナルニア国』まで』
著:荻原規子(角川文庫)

「RDGシリーズ」で人気の著者が、自身の“ファンタジーのDNA”を育んだ名作を紹介。『赤毛のアン』の日常と『枕草子』の宮廷生活の描き方に共通するものとは。古代中国を思わせる小野不由美の「十二国記」に西洋の児童文学を想起するのはなぜか。実は青春恋愛譚として読める佐藤さとるの『だれも知らない小さな国』。デビュー作『空色勾玉』のエピソードなど、読書の幸福が溢れるブックガイドとしても読める名エッセイ集。
「BOOK」データベースより

奇しくも、恩田陸『土曜日は灰色の馬』の後に読みました。
『土曜日は灰色の馬』が作品の紹介と感想だったのに対して、こちらは解説の色が濃いエッセイでした。

『枕草子』は古典の授業でわずかに触れた程度なので、いつかちゃんと読んでみたいな、と思っていましたが、今回ますますその思いが強くなりました。
しかし、同様にいつか必ずと思っている『源氏物語』は与謝野晶子版を購入したところで満足してしまって、もうかなりの年月、積読と化しております……。果たして本当に読める日が来るのか……(・・;)
『妖女サイベルの呼び声』も面白そうだしな〜。
当分、次に読む作品には困らなさそうです。
posted by ミクロン at 01:00 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月14日

土曜日は灰色の馬

『土曜日は灰色の馬』
著:恩田陸(ちくま文庫)

恩田陸が眺める世界。小説、漫画、映画に音楽、舞台まで…少女時代からありとあらゆるエンターテインメントを堪能し、物語を愛し続ける作家の眼にはどんな世界が映っているのか?その耳では、どんな響きを感じているのか?どんな言葉で語るのか?軽やかな筆致で想像力の海原を縦横無尽に楽しみ尽くす、とびきり贅沢なエッセイ集。
「BOOK」データベースより

もうメチャクチャ面白かったです(*^-^*)
最初、病院の待ち時間に読み始めたのですが、あまりに面白いので大事に少しずつ読みました。
ブラッドベリの『塵よりよみがえり』も、これに解説が載っていたから存在を知ることができました。

もう出てくる作品全てがとても魅力的に思えてしまって、読みたい本リストが一気に膨れ上がりました。
特に惹かれたのはジャック・フィニイ。
多分、何かのアンソロに収録されていた『台詞指導』しか読んでいないので、もうメチャクチャ読みたくなりました。
が、早速調べたところ、ほとんどが絶版なのには愕然……。こんなにも有名な作家なのに……!!
是非とも再版して頂きたいものです……(T-T)

あと三島由紀夫。
読まず嫌い(!)の作家の一人で、教科書に載ってた作品以外は読んだ事がありませんでした。
でも『春の雪』はとっても読んでみたくなりました!
こちらは現在に至るまで出版されているので非常に入手容易で有難い限り。

些末な事ですけれど、“「マイ・フェイバリット・シングス」は映画『メリー・ポピンズ』の中の一曲”、と書かれていましたが、正しくは『サウンド・オブ・ミュージック』なのではと……。『EPITAPH東京』では正しく書かれていたので、どうしたのかな(^^;)

小説に限らず漫画も映画も音楽も、どれもとっても面白く魅力的に書かれていて、視野の広さと懐の深さが凄いですし羨ましい限り。そして何よりも、それぞれの作品に対する愛が端々に感じらました。それにつられて私もムクムクと読書欲が湧いてきたので、まずは三島由紀夫から読んでみようと思っています♪
posted by ミクロン at 21:00 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月08日

シチリアを征服したクマ王国の物語

『シチリアを征服したクマ王国の物語』
著:ディーノ・ブッツァーティ/訳:天沢退二郎・増山暁子(福音館文庫)

とおいむかし、厳しい冬の飢えと寒さにたまりかねたクマたちは、すみかの暗い洞穴から出て、山をおりることにした。行く手に待ち受けるのは、残忍な大公に、ばけ猫、人食い鬼。ゆうれいもいれば、魔法使いもいる。さてはてクマたちの運命やいかに。おもしろく、やがて悲しい、クマ王国の物語。小学校中級以上。
「BOOK」データベースより

ブッツァーティは国語の教科書に載っていた『急行列車』で好きになり、何作か読んでいました。
が、こんな作品があるなんて全く知らなかったです……!!
クマ好きとしては、このタイトルで即買いです!(笑)

とにかく挿絵が可愛らしく、設定や語り口からも、ほのぼのしたお話なのかと思いきや、結末はかなりシビアで現実的。
子供の頃に読んだらきっと長く印象に残ったろうな、と思います。
あまり本を読まない子供だったので(今もあまり読まないですが)色々と勿体ないことをしたな、と時々思わずにいられません。
『小公子』といい……勿体ない!

こんな作品も書いていたのかと、意外性たっぷりの作品でした。
posted by ミクロン at 22:00 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月30日

塵よりよみがえり

『塵よりよみがえり』
著:レイ・ブラッドベリ/訳:中村融(河出文庫)

小高い丘に建つ一軒の屋敷。住む者は、ミイラのおばあちゃん、心を自由に飛ばす魔女セシー、鏡に映らない夫婦、たったひとりの人間の子ティモシー。いまここで、魔力をもつ一族の集会がはじまる。そして、何かが変わる日もまた近い……ファンタジーの巨匠が五十五年の歳月をかけて完成させた、とても特別な物語。
「BOOK」データベースより

新刊ではないのですが、恩田陸の『土曜日は灰色の馬』(まだ読みかけです……)で存在を知って、購入。
それまで『集会』と『アンクル・エナー』しか読んだことがありませんでしたし、この二作以外の存在を知らなかったので、一冊になるほどのシリーズだったと知って驚きました。

とっても美しい作品でした!
薄暗く埃っぽい雰囲気に、何となく息をひそめて読みました(笑)

ユーモアに満ちていて、どの作品もそれだけでしっかり独立していて読み応えもたっぷり。
最後もとっても素敵でした。
非常に現実的で合理的だけれど、ちょっと可笑しくて、物凄く優しい。
夢から覚めても、まだ続いているような。
読んでる最中も読み終えた後も、うっとりしてしまいました。

萩尾望都の描いた『集会』のイメージがとても好きなので、シリーズまとめて漫画化して頂きたいなぁ、なんて思ったり。
これを機にブラッドベリをもっと読んでみようかなと思いました。
posted by ミクロン at 08:00 | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月22日

タブロウ・ゲート 24巻

怒涛の展開で、あっという間に読み終えてしまいました……。
凄く最終回っぽい雰囲気なところで次巻へ続いてしまうので、もう続きが気になって気になって……!!!

ほぼ全員集合な展開には圧倒されました。
“悪魔”とか物凄く久しぶりな気がします。以前と変わらぬ愛らしい姿にホッとしました……!!(涙)
あ、あとJコンビ、性格が逆転しているっぽいのが可笑しかったです。
とにかく皆久しぶりで嬉しい!

ちょっと理解力が足りない故の疑問なのですが……“世界”って人間になれたと思ってたのですが、完全な人間にはなれなかったって事なんでしょうか。単に代理人になれただけ……??
うーん、何冊か読み返してみなくては。

クライマックスな感じですが……どうなるんだろう……。
あるべき姿って……タブロウが存在しない(しなかった)世界って事でなのでしょうかね……。
これは当分の間、本誌を買ってしまいそうな誘惑との攻防になりそうです。
posted by ミクロン at 21:00 | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする